2010年07月30日

上級者用ビジネス文章の書き方 (1)

文章を書く前に、まずは「読者に伝えたいメッセージ」を考えることから始まる。

文章を書く作業の出発点は、メッセージの明確化である。

たとえば「治験を効率的に進めるには、治験の啓蒙が必要だ」では、メッセージになっていない。
主張でもないし、発見でもないからだ。

これに対して「治験の啓蒙にはツイッターを利用するのがよい。」という命題なら、メッセージになっている。
これは明確な主張だからである。

このような命題を、論文なら「仮説」ということになるだろう。

社内・外で新しいプロジェクトを進めるなら、9割以上、適切なメッセージを見いだせたかどうかで決まる。

うまいメッセージを見いだせれば、ほとんど成功だ。

「メッセージこそ重要」という観点からすると、「1文1意主義をとるか長い文章でもよいか」とか、「主語と述語がね
じれていないか」、「起承転結式でいくか、三部構成にするか」など等は、文章の成功にとって、せいぜい2割以下
のウェイトしかない。


ある命題を「メッセージ」と言えるかどうかは、どのように判断できるか?
第一の条件は「ひとことで言えること」だ。




posted by ホーライ at 04:33| ビジネス文章を書く | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする