2013年12月14日

実用的な文章の書き方



1 わかりやすいこと

難解な表現を避ける、センテンスを短くする、適当なところで改行する、長くなるときは「小見出し」を入れるなど、文章上の注意のほか、論旨の展開、見せ方を工夫する

2 おもしろいこと

カタログにしろ、広告コピーにしろ、世の中には溢れるほどあるし、報告文にしても、日に何十と読まなければならない人がいる。

まず、目につくこと、そして最後まで読んでもらえる工夫がいる

3 ためになること

実用的な文章には目的がある。その目的に読者を導く“文章による説得術”が必要。

用途、使い勝手などをハッキリ示し、メリットを具体的に訴えるといい


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<ポイント>

マニュアル、カタログの解説文、広告コピー、報告文・・・など、ビジネスでよく使う実用的な文章の書き方は、文学的な表現とはおのずから異なる。

上記の三原則を守ることが何より肝心。

ひとりよがりの凝った難解な文章では、読む人が困る。

相手の立場にたった親切で素直な書き方を心がけるとよい。
posted by ホーライ at 22:37| ビジネス文章を書く | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2010年09月12日

上級者用ビジネス文章の書き方(2)フォーカスを絞れ

文章を書く作業は、見たまま、感じたまま書くことはできない。
その中から書くに値するものを抽出することだ。
見たこと、感じたこと、考えていることの大分を切り捨て、書くに値するものを抽出する。
これは訓練しないとできないことである。


●広いと浅くなる

「ピントを合わせる」を言い換えれば、「広すぎるテーマはだめだ」ということだ。
「人生の目的は何か」、「幸福になるにはどうしたらよいか」といったテーマだ。
なんのこと? だ。

何故、だめなのか。
第一に、広いテーマを一定の字数で論じようとすれば、どうしても浅く、薄くなってしまう。
間口ばかり広くて、深みの無い内容になる。

通勤電車をどう過ごすかなら、1500字あれば意味ある文章が書ける。
しかし、人生をどう有意義に過ごすかをこの字数で論じようとしても、意味ある内容になるまい。

第二に、こうしたテーマは、すでに先人たちによって論じつくされている。
それに付け加えられることは、残念ながらほとんどない。
なにしろ、人類が文字を獲得してから、すでに数千年たっているのだ。




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posted by ホーライ at 12:36| ビジネス文章を書く | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2010年07月30日

上級者用ビジネス文章の書き方 (1)

文章を書く前に、まずは「読者に伝えたいメッセージ」を考えることから始まる。

文章を書く作業の出発点は、メッセージの明確化である。

たとえば「治験を効率的に進めるには、治験の啓蒙が必要だ」では、メッセージになっていない。
主張でもないし、発見でもないからだ。

これに対して「治験の啓蒙にはツイッターを利用するのがよい。」という命題なら、メッセージになっている。
これは明確な主張だからである。

このような命題を、論文なら「仮説」ということになるだろう。

社内・外で新しいプロジェクトを進めるなら、9割以上、適切なメッセージを見いだせたかどうかで決まる。

うまいメッセージを見いだせれば、ほとんど成功だ。

「メッセージこそ重要」という観点からすると、「1文1意主義をとるか長い文章でもよいか」とか、「主語と述語がね
じれていないか」、「起承転結式でいくか、三部構成にするか」など等は、文章の成功にとって、せいぜい2割以下
のウェイトしかない。


ある命題を「メッセージ」と言えるかどうかは、どのように判断できるか?
第一の条件は「ひとことで言えること」だ。


posted by ホーライ at 04:33| ビジネス文章を書く | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする